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グリーフケア「ラナつづき」

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都筑区地域包括ケア

ラナつづき(グリーフサポートの会)について

横浜市都筑区医師会では、横浜市のモデル事業としてグリーフケアの普及・啓発に取り組むため、2018年に「都筑区医師会グリーフケアを考える会」を立ち上げました。この会では、毎年市民講演会や研修会、遺族会を実施してきました。

これらの活動を通じて、都筑区にも「身近な人を失った方々へ日常の中でサポートができる場所」を作りたいと考え、グリーフサポートの会を立ち上げることとなりました。それが「ラナつづき」です。

ラナは、ハワイ語で「おだやかな、ゆったりと」という意味があります。

この会に集うみなさんにとって、ありのままの自分、どのような自分であっても受け入れられる穏やかでゆったりとした安心できる居場所、悲しみに寄り添うことができるコミュニティを作れたらと思っています。

どうぞ気兼ねなく、いらしてください。

○ 開催日
  ●大切なこどもを亡くした方の会・・・偶数月の第2木曜日(対象22歳以下)
  ●大切な方を亡くした方の会・・・・・毎月第2土曜日 と 奇数月の第2木曜日
  時間はいずれも午後2時~4時、祝日はお休み

○ 開催場所
  都筑区茅ヶ崎東2−12−26 リヴァージュA104(Harmony Houseの横)
  市営地下鉄「センター南」下車徒歩10分

○ お申込み・お問い合わせ先
  電話で申し込み(先着順)です。
  都筑区在宅医療相談室
  ☎ 045-910-6582 (月曜日〜金曜日 9:00~17:00)

○ 会のルール
  参加されるすべての方が安心して参加できるようにするためのルールです。
  ① 話したくないときは話さなくてかまいません。
  ② 他の方が話しているときは、お話しに耳をかたむけてください。
  ③ 他の方の話をさえぎったり、意見やアドバイスはしません。
  ④ この会でのお話しは、いっさい外でしません。


次回の開催日(時間はいずれも14:00~16:00)
 ●大切なこどもを亡くした方の会・・・6月13日(木)(対象22歳以下)
 ●大切な方を亡くした方の会・・・・・5月9日(木)と 5月11日(土)

ラナつづき会場

ラナつづき会場へのアクセス

 

 

 

私たちの考えるグリーフケアとは

1)死別後の心身への影響

大切な人との死別は、人が人生の中で直面する様々な現象の中で最も精神的に打撃の大きな出来事のひとつと言われていて、心と身体に及ぼす影響も強いことが明らかになっています。

心に対する影響では、死別後はうつ病になりやすく、通常うつ病は人口の3〜7%の発症率ですが、死別後7か月目の遺族では23%の発症が認められています。また、死別経験は高齢者におけるうつ病発症の最大要因であることが知られています。

身体に対する影響では、55歳以上の男性が配偶者を失うと、配偶者のいる人に比較して死別後半年で死亡率が40%近く上昇し、死因の三分の二は心疾患であることが判明しています。また、男女問わずに、もともとかかっていた疾患の悪化も指摘されています。死別という体験が心身に及ぼす影響は強く、健康障害を招く危険にさらされているにもかかわらず、遺族に対して適切なケアの手が差し伸べられていないのが現状です。

都筑区は、横浜市の中で最も若い人世代が多く、単一世帯あたりの家族員数も最も多い区となっています。また、子ども世帯が地方の親を呼び寄せて生活するケースも多く、65歳以上の高齢者数の伸び率が市内で1位であることも特徴のひとつです。このような中で予測されるのは、介護経験が少なく、かつ死別経験が少ない方が多いことです。
そのようななかで、喪失体験をされることを考えると、グリーフケアについて地域のみなさんへお伝えしていくことの重要性は計り知れません。

2)悲嘆とは

喪失に対する様々な心理的・身体的症状を含む、情動的(感情的)反応であり、心身症状を伴う「症候群」ともいわれています。
[grief]の語源は、「重い」を意味するラテン語の[gravis]で、その後フランス語を経由して変化し、「心は悲しみで重くなった」という意味をあらわすようになりました。
日本語としての意味は「かなしみなげくこと」(広辞苑)

3)人生における喪失・グリーフ

私たちは、生活の中でさまざまな喪失体験をしながら暮らしています。
死別による喪失だけではなく、引っ越しや離別、被災、失業、貧困、病気、いじめ、転職などなど、これらもすべて喪失でありグリーフと考えています。
喪失を体験すると、まざまな(悲しみ、怒り、自責、苦悩、後悔など)反応があらわれます。反応の現われ方は人それぞれです。
そのような中でも、私たちは生きて暮らしていかなくてはなりません。
残念ながら喪失は乗り超えたり、なくすことはできず、何かをなくした時から喪失は始まり、喪失と向き合い、共に生きていかなくてはなりません。
基本的にはお1人おひとりの中に、そのことに向き合う力があると思っています。
けれども、1人では辛く心が折れてしまいそうになることがあります。
そのような時、ラナつづきにいらしてください。
その悲しみや辛さに一緒に寄り添っていけたらと思っています。

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